古楽夢 ~四~

古楽夢(四)

支蘇路ノ駅 浦和宿
浅間山遠望/英泉画

武蔵国足立郡 日本橋より24.1km

 この街道を大宮宿へ向かっているのは、菅笠を被り、半合羽を着、刀を差した武士と、上着を脱いで腹掛けだけで両掛荷物を担ぐ供の者である。

 手前で浦和へ向かっているのは、背に荷物だけ乗せ馬と、それを引く馬子である。馬のすぐ後ろで、村の子供が肥料にする馬糞を集めている。浅間山の噴煙が見える。大宮宿の家並みが見えています。


刀鍛冶の作刀風景図

 右図:たたら 日本古来の直接製鋼法による精錬技法(砂鉄から玉鋼へ)

 左図:鍛錬  赤熱した材料を槌で打ち叩いて不純物を除去すること。

        これを折り返し鍛錬し、日本刀の本質でもある層状の素材を造る。

古楽夢(参)