古楽夢 ~参~

古楽夢(参)

木曾街道 蕨之駅
戸田川渡場/英泉

日本橋より18.7km

 戸田川(荒川)の平水時の川幅は約100mであったが、満水時には1里(約4Km)にも広がって、渡船は不可能となったそうです。船の中には、馬を真ん中にして、さまざまな旅人が同乗している。


荒川の由来は「荒ぶるかわ」のとおり大変な暴れ川でした。

古楽夢(参)

 藍ぼかしは、川そのものの深さを表現すると同時に、作品全体を引き締めており、なんともいえない清々しさをかんじさせる。

 川口とは、鋳物の町で知られている埼玉県川口市で、昔は「こかわぐち」とも呼ばれていた。渡しのあったのは新荒川大橋の架かっている場所からやや上流で、善光寺の御開帳のときは、しばしば渡し舟が転覆したため、のちに仮橋が作られたそうです。

 対岸の大きな屋根が善光寺で、川口の渡しの北にあって、蛇行している荒川に臨んでいる。

 舟よりもいかだの多い光景は江戸より離れた地であることを示し、この下流が隅田川になってゆく。平等山阿弥陀院が正式の寺名で、天台宗に属している。建立は建久6年(1195)とされています。